メッシュって何?

メッシュとは

私たちは金網を織って製造する業者ではなく、金網を使用した製品を作る加工業者です。
金網は細い金属の線材を編むことで材料として仕上げたものです。納品形態は網状のシートとして納品され、これを加工することにより網やカゴなどを作っていきます。金網の開き方の単位はメッシュとも呼ばれ、このメッシュは1インチ(25.4mm)上に網目がいくつあるかを表す単位で、10メッシュであれば1インチ上に10ヶ網目があることになります。ただし線材の太さと組み合わせ方により様々な規格が存在し、非常に多数の網が存在します。つまり同じメッシュで呼ばれているものでも、線径により網の開き目は違ってくるのです。

金網の規格は、一般の人には非常にわかりづらいので、ミリ単位で、弊社に網を利用した治具、カゴ類の製造をご依頼する場合は、開き目を指示(希望)いただけば、近い規格のものを選定いたします。ちなみに同じメッシュの場合、線径が太くなれば開き目は小さくなり、線径が細くなれば開き目は大きくなります。また、目ズレ(線のズレ)や線径の公差がありますので、計算通りの開き目にはなりません。
線が細くて開き目が大きいほど、網の腰が弱くなるため目ズレは大きくなります。

メッシュ(開き目)によって織ることが出来る線径の範囲には限度があります。細かい網目になれば、線径は細くなり、大きな網目になるほど、線径は太くなります。
一般的に、
同メッシュならば、
線径が太い→腰の強いアミ(丈夫)・材料費高価
線径が細い→柔らかなアミ(破れ易い)・材料低価
同線径ならば、
細かいメッシュ(開き目)→腰が強い・材料費高価
大きなメッシュ(開き目)→腰が弱い(成形・変形し易い)・安価

 同じくらいの開き目でも、線径とメッシュの組合せによって数種類の規格の金網を選定できることになります。ただし、私どものような加工業者が、何百にも及ぶ種類のアミを常に使っているわけではありません。また、加工内容によってそれに適した線径・開き目などがあるため、金網材料が安ければ製品も安くなるというわけではありません。
金網を選定するには、希望の線径・開き目とともに、用途や使用条件をよく説明した上で、加工業者とコスト・耐久性・加工の適否などを相談することが大切です。

なお、平織金網の最大開き目は、10〜15mm目です。それ以上の大きな開き目は、クリンプ金網・溶接金網などの違う作り方をしたものになります。また、用途によっては平織以外のアミを選定した方が良い場合もあるので、ご相談ください。

メッシュの種類

項目 内容
平織 (ひらおり) 標準の織り網 (線を1本づつ交差)
綾織 (あやおり) 交互に線2本乗越しさせた織り方
平畳織 (ひらたたみおり) 畳表状、縦線(相接)と横線のメッシュがちがう (綾畳織もある)
クリンプ網 ギアで線を波形に曲げて編んだもの・バーベキュー網など
溶接金網 線を編まずに、上下交差させスポット溶接でとめたもの
亀甲(きっこう)金網 六角形に編んだもの・鳥小屋など